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下地処理について
美しいガラスコーティングをするには、何と言っても下地処理が重要です。
え?洗車だけじゃだめなんですか???
納品直後であまり汚れや傷がついていない新車なら、
洗車だけでも問題ないかもしれません。
でも、もし雨で水垢がついていたり飛び石などで傷がついていたら…?
その上からガラスコーティングすれば、水垢や傷を閉じ込めてしまいますよね。
また、ガラスコーティングとボディの間に汚れや油分が残っていると、
ガラスコーティング剤の定着にも影響がでる恐れがあります。
きちんとガラスコーティング剤の性能を発揮するためにも、
下地処理はとっても重要なんですよ。
ははぁ~~
ガラスコーティングって実は奥深いんですね…
具体的にはどういうことをすればいいんですか?
そうですね、おおまかな流れとしては、
洗車→コンパウンド/水垢除去→脱脂→ガラスコーティング になります。
それでは、下記でより詳しい説明をしていきます。
洗車

全ての基本です。必ず施工前には洗車を行いましょう。
納車されたばかりですと車も綺麗なので洗車せずに施工してしまおう!とお考えの方も多いですが
目に見えない微量のごみやほこりがついている場合がありますので施工前の洗車は必須です。
汚れを巻き込んだままガラスコーティングを施工すると、ガラス被膜が汚れを閉じ込めてしまう事に…!
洗車方法は手洗い洗車がおすすめです。
洗車機を使用するとブラシやブラシの中に入ってしまった小石等で洗車傷がついてしまう恐れがあります。
手洗い洗車をする際は、キメの細かいマイクロファイバークロスでカーシャンプーを泡立てて、上から下へと順番に洗車していってください。
※先にホイールや汚れがひどい場所から洗車してしまうと、コーティング前のボディを傷つけてしまう恐れがあるので注意しましょう。
カーシャンプーは、乾いてしまう前にたっぷりと水をかけしっかり落とします。
特に夏場はすぐに乾燥してしまい、逆に水垢のようになってしまう恐れがあるので長時間放置はしないようにしましょう。
コンパウンド

コンパウンドとは、簡単に言うとボディ表面についている傷や、
以前施工した際のコーティング剤を落とすために使う研磨剤を指します。
粗目、中目、細目と粒子の大きさに応じた種類があり、粗目ほど研磨能力が高くなります。
初心者で不安な方は、細目でゆっくり磨くのが良いと思います。
他にも鳥の糞や虫の死骸による変色、洗車では落とせない広範囲の雨染みや水垢の除去などにも有効です。
部分的な傷等を研磨するなら、手磨きでも問題ないかもしれませんが、
全体を研磨する場合は、ポリッシャーと呼ばれる研磨用の専用機器を使用することをお勧めします。
(無理に手でごしごし磨くと、摩擦による焼き付けを起こすこともあります)

ポリッシャーの種類 | |
シングルアクション ポリッシャー |
・回転のみの玄人向けポリッシャー ・研磨力が高いので、深いキズや広範囲の研磨作業をすぐに終えられる ・ある程度技術が必要なので、初心者にはお勧めしません。 |
---|---|
ダブルアクション ポリッシャー |
・回転+上下振動を組み合わせた初心者向けのポリッシャー ・シングルタイプより研磨力は弱いが、削りすぎや、焼き付きを気にせずに扱えます |
初心者の方は「ダブルアクション」タイプのポリッシャーが扱いやすいと思います。
ホームセンター等でポリッシャーのタイプを確認してみてくださいね。
ボディのクリア層の部分を削って滑らかにする作業なので、
よっぽどのことが無い限り、塗装まで研磨してしまうことはないですが、
磨きすぎないようについてしまった傷の状況やバランスを考えながら慎重に作業しましょう。
ただし、無理は禁物!どうしてもコンパウンドをかけるのがこわい!という方は、
研磨だけでも業者に頼むという方法もあります。
水垢除去

ボディに傷や洗車で落ちない汚れはないけど、水垢がついている……という人は、必ずガラスコーティング前に水垢を落としましょう。
きちんと落とさずにガラスコーティングしてしまうと、イオンデポジットを閉じ込めてしまい、施工完了時は気づかなくても、
光の加減でイオンデポジットが表面に浮き上がって見えてくる。ということになりかねません。
部分的なイオンデポジットなら、コンパウンドでその部分だけ研磨したり、イオンデポジット除去剤を使用すると良いでしょう。
(※ボディ全体など広範囲にイオンデポジットがある場合は、コンパウンドで研磨するほうが作業効率的に良いかもしれません)
注意点として、ほとんどのものが成分の強い液剤であることが多いです。
放置時間を長く置きすぎると塗装を傷つける恐れもあるので、きちんと用法容量を守り、ボディの水垢の状況を見ながら置き時間を調節するようにしましょう。
脱脂

脱脂とは、車に付着している油分を取り除く作業のことを言います。
車の塗装面に油分が残っていると、
ガラスコーティング剤との密着性が低くなり本来の力を充分に発揮できなくなる事があります。
念のため、新車であっても施工前には脱脂することをオススメします。
カーシャンプーだけでは落としきれなかった油分も脱脂剤等を使い落としていきましょう!
脱脂剤には、主に「石油系」「アルコール系」のものがありますが、
成分の種類によっては、逆にガラスコーティングの密着率を下げてしまうものもあるので、
予め、購入したガラスコーティング剤は、どちらと相性が良いのか確認したほうが良いかもしれません。
…と、こんなものですかね。
う、うわーーー、研磨処理とか結構大変だ……
大丈夫かな…
確かに最初は大変ですが、それもDIYの醍醐味。
ガラスコーティングが終わった後の満足感はひとしおですよ。
それに、Q子さんみたいに新車の方や、車に傷がほとんどない方は、
そこまで気にする必要はないと思います。
ガラスコーティングの選び方でもお伝えしましたが、
・自分のこだわりを追求して時間をかけて作業してガラスコーティングをする
・時間をかけても、DIYでガラスコーティングのコストを抑える
・大変な作業をするくらいならDIYじゃなく、プロにやってもらう。
…などなど、自分が重点を置くポイントは、どこなのかよく考えてみてくださいね。